ケイシー・マクイストンの大ヒット小説をAmazonが映像化。
2023年にPrime Videoで配信され、瞬く間に世界中の視聴者を虜にした映画『赤と白とロイヤルブルー(原題:Red, White & Royal Blue)』。
アメリカ合衆国大統領の息子アレックスと、イギリス王室の王子ヘンリーという二人の“表には出せない恋”を描いたこの作品は、単なるロマンス映画にとどまらず、LGBTQ+を肯定的に描いた作品として大きな話題を呼びました。
あらすじ
アメリカ合衆国初の女性大統領・エレン・クレアモントの息子アレックスは、イギリス王室のヘンリー王子と長年犬猿の仲。
ある日、フィリップ王子の結婚披露宴で押し問答の末、巨大なウェディングケーキを倒してしまう騒動に発展。
ふたりがケーキまみれになった写真は瞬く間に世界中に拡散され、外交問題にまで発展してしまう。
アメリカとイギリスの関係悪化を懸念した大統領・エレンは、息子アレックスに対し「ヘンリー王子との“仲直りアピール”」を命令。
仕方なくアレックスは再びロンドンを訪れ、ヘンリーとの“友情ショー”を始めるが、次第にふたりの関係は思わぬ方向へと進んでいく――。
世界を魅了した「アメリカのファーストサン×英国王子」の恋
冒頭のシーンでも「ヘンリーは上流階級のマナーを叩き込まれている。彼の前でフォークの使い方を間違えるのが怖い」とアレックスが発言しているシーンがありますが、
特権的なエリート・公人という共通の立場を持ちながら、とにかく全てが対照的な二人。
アレックスは元々は労働階級の一般家庭。一方ヘンリーは生まれついての王子。
アレックスが育った家の鍵を今も肌身離さず身につけているのに対し、宮殿で生まれ育ったヘンリー王子は鍵を持ったことすらありません。
この二人の関係がどう展開されていくのか気になってしまい、一気に世界観に引き込まれました。
またこの作品には原作ファンも多いため、映像化にあたって多くの期待と不安が寄せられましたが、制作陣は「ファンとしてこの作品に向き合った」と語っています。
「ただ良い俳優を選ぶのではなく、“最高のペア”を探す必要があった」
── マシュー・ロペス(脚本・監督)
プロデューサーのサラ・シェクターとともに、主演のテイラー・ザカール・ペレス(アレックス役)とニコラス・ガリツィン(ヘンリー役)を選出したロペス監督。二人のケミストリーはZoom上の読み合わせだけで「これは間違いない」と確信するほどだったそうです。
また、制作中にはニコラスがファンアートを見ながら髪色を調整するなど、原作への深い愛が随所に感じられるエピソードも語られています。
🏆 GLAADメディア賞受賞!社会に広がるポジティブな波紋
『赤と白とロイヤルブルー』は、単なる話題作にとどまらず、第35回GLAADメディア賞で「Queer Fan Favorite(ファンが選ぶお気に入り作品賞)」を受賞しました。
この賞は、LGBTQ+コミュニティを公平かつ包括的に描いたメディア作品に贈られるもので、受賞はまさに「ファンと社会の両方から愛された証」と言えるでしょう。
📖 「赤と白とロイヤルブルー」続編にも期待!再び戻ってくる“あの二人”
2024年5月には、テイラー・ザカール・ペレスとニコラス・ガリツィンが続編にも出演することが発表されました。
脚本は再びマシュー・ロペスが担当し、原作者のケイシー・マクイストンと共同で物語を紡ぐとのこと。
続編の公開がいつかはまだ明らかにされていませんが、ファンの期待は高まるばかりです!
まとめ
英国プリンスとアメリカ大統領のファーストサンが描くロイヤル・ボーイズ・ラブストーリー『赤と白とロイヤルブルー』は、笑って泣けて、勇気がもらえるラブストーリーです。
まだ観ていない方は、ぜひPrime Videoでチェックしてみてください!
【引用記事】

